當銘 昇一さん

駒澤大学文学部 英米文学科

NSN三軒茶屋

アットホームな雰囲気の専売所で かけがえのない仲間ができた

「新聞奨学生になろう。」高校の早い段階で決めていました。学生時代に新聞奨学生をしていた父親の影響です。

私立の高校に通わせてもらっていたので、これ以上両親に経済的な負担をかけないように自分で働きながら大学に行こうと思っていたんです。

父は集金業務もしていましたが、学業との両立にとても苦労したとか。だから、配達に専念できる日経育英奨学会を選びました。

あらかじめ新聞奨学生について知っていたからか、働き始めてから戸惑ったことはほとんどありませんでした。元々道を覚えるのが得意なので配達業務も割と早く慣れましたし、不安だった早起きも毎日続けていると自然に体が順応してくるものです。

当初は料理や洗濯を負担に思ったこともありました。いつも何も言わずしてくれていた母のありがたさを理解できるようになったのも新聞奨学生としての日々があったからです。

ただ、僕は高校まで野球部で毎日練習に励んでいたので、「新聞は紙だからそれほど重くはない」と少し甘く見ていました。300 部近く束ねると流石に重い!

配達中に転んでバイクに載せた新聞を地面にばら撒いてしまったときは凹みました。でも、所属する専売所には同期が6人もいるので、「今日こんなことがあったんだよ」と話せば大抵のことは笑って忘れられるんですよ。

一年中、同じ屋根の下にいる専売所の仲間は、家族とも友達とも違う…とても近しい存在。お正月にはお雑煮を食べたり、ゲームしたりと、すごくアットホームな雰囲気で過ごすことができて、改めてここで働けてよかったと思いました。

同期の面々は、声優や楽器の修理師など僕とは全く違う道を志しています。そんな仲間たちの夢への思いの強さにも刺激を受けています。

仕事をやり遂げる 責任感を持てるように

僕は高校時代まで野球に打ち込んでいたので、アルバイトの経験はありませんでした。だから、新聞奨学生になって初めて働くことを経験しました。

日経の配達を楽しみに待ってくださる人がいると責任感を感じますし、読者の方から「ありがとう」と言ってもらえると嬉しくて力になります。

毎日の配達により新聞が身近になったことで、将来は日本経済新聞社で営業の仕事をするという夢もできました。何より、日経なら自信を持って人に薦められるからです。

今後は、就職のことを見据えて新聞をもっと読み込むのが課題です。そして今は、就職の前にまず大学生活をもっともっと充実させたい。

配達の隙間時間を無駄にせず勉強するなど、時間を有効に使えば大学の友人と遊ぶ時間も十分に作れます。今は、友人たちとカフェで集まって何気ないことを話すのも楽しみな時間です。もちろん学業も頑張っています。

両親の影響もあり僕は子供の頃からビートルズやクイーンの CD を聞いていたので、外国の文化や文学に興味がありました。また、実家の川口市は外国人の住民が多いことで知られる街。そんな背景もあって、海外に興味を持つようになったのかもしれませんね。

大学の講義を受ける中で、ずっと関心のあった移民問題に自分なりの結論を出せたらなと思うようになりました。このテーマをベースに残りの大学生活、ゼミや卒論など学びを深化させていきたいです。

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