大濵 徹さん

代々木アニメーション学院

NSN大岡山

夢に向かう強い気持ちが原動力に

本誌 2026 年度パンフレットの表紙を飾る「イラストコンテスト」でグランプリに輝いた大濵徹さん。見る人が明るい気持ちになれる作品を目指して、配色や構図に工夫を凝らしたのだそうです。

"人の心を動かすイラストレーター"になる夢を目指して仕事と学業に励む大濵さんに、受賞の喜びや作品への思い、新聞奨学生になってよかったことなどを聞きました。

見た人の気持ちが明るくなる そんな作品を目指した

Q グランプリ受賞おめでとうございます。受賞の知らせを聞いたご感想は?

A 素直にすごく嬉しいです。去年も同じコンテストに参加したのですが、準グランプリで悔しい思いをしたので、今回グランプリを受賞できて本当に良かったです。専売所の所長さんや学生の仲間からも祝福されてありがたかったです。

Q 今回の作品はどのような気持ちで制作されたのですか?

A 見た人が明るい気持ちになれるようなイラストを目指して、配色や構図を工夫しました。苦労したのは、空間表現。キャラクターを上から見下ろすようなアングルにしたので、いつも配達に使っているスクーターを見下ろす写真を撮り、それを参考にしながら構図を作成しました。

Q 大濵さんは、いつからイラストを描かれるようになったのですか?

A 小さい頃から美術の授業などで絵を描くのが好きだったのですが、本格的に趣味としてイラストを描き始めたのは高校 1 年生ぐらいの時です。

Q イラストレーターの道を志すきっかけを教えてください。

A 大学生の時に、イラストの制作依頼ができるサイトに登録していたんです。その頃に何度か制作依頼を引き受けたのですが、依頼者からすごく褒めてもらったり、喜んでもらえたりしたことがあり、イラストを描くことを仕事にしたいと思うようになりました。

Q 独学でイラストを制作されていた大濵さん。代アニでの学びを経てどのように成長できたと思いますか?

A 代アニでは、プロとして現役で活躍する講師の方に作品を添削してもらえます。自分の作品のどこが良くてどこが悪いのか、客観的に指摘していただく機会によって、さらなるレベルアップができたと思います。

高校生の頃、自分なりに上手く描けたと思う作品を SNS に投稿していたんですが、今見返すと「これを投稿したんだ!」と恥ずかしくなることも。代アニで学んだことで、大きく成長できたんだと思います。

限られた時間で作品を仕上げる 時間の管理が上手くなった

Q 新聞奨学生になろうと決めた理由を教えてください。

A 僕は一度大学に入学してから、イラストの道に進む夢が諦めきれず、専門的な勉強ができる学校への進学を決めました。進路で悩んでいることを知っていた両親は反対しませんでしたが、イラストの道に進むなら「自分の力で行ってね」と。

学校を調べるうち、代アニでは多くの学生が新聞奨学生制度を使っているのを知って、この制度を使えば、自分の力で学校に通えると思いました。また、僕は実家が名古屋なので、上京してすぐに住み込みで働くことができるのも魅力でした。

Q 新聞奨学生になって良かったと思うことはありますか?

A 絵を描く人は一旦描き始めると、ずっと部屋に籠ってしまう人が多いと思うのですが、僕もそのタイプです。配達をすると体を動かすので、運動不足にならない。健康面の利点があります。

また、時間管理も上手くなったと思います。イラスト業界は納期がとても重要なので、限られた時間の中で最大限のクオリティを目指す力が付いたのは大きいですね。

Q 今後の進路についてどのように考えていますか?

A 将来的には、人の心を動かせるイラストレーターを目標にしています。そのためにまずはイラストが実際の現場でどのように使われているか理解するために、ゲーム会社やイラスト制作会社への就職を目指しています。

そこで実際の現場を学び、技術を向上させ、イラストレーターとして成長を続けていきたいと思っています。

Q 新聞奨学生の制度利用を検討する未来の後輩にメッセージをお願いします。

A 自分の力で夢や目標を叶えたいと思っている人にとって、新聞奨学生の制度はとても良い制度だと思います。最初の 1 カ月ぐらいは体力的にもきついですが、慣れたら日常生活に余裕も出てきます。

大変だからこそ、諦めずに自分の夢に向かって頑張っていると実感できますよ。

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